こんにちは、ひまわりんです。
一人旅の場合、ローカルの人や同じ一人旅をしている人との
接点、会話がグンと増えます。
これが醍醐味でもあるのですが、
今日はこれが現実かぁと色々考えさせられた
結婚に関するある実話をシェアしてしたいと思います。
異教徒の妻を持つ青年との出会い
ポカラでに滞在していた際、仏教徒のネパール人青年と出会いました。
彼はとある場所で働いていたのですが、
話を聞くうちに思いがけない人生経験を持っていることを知りました。
なんと、仏教徒の彼の妻はヒンドゥー教徒で、
しかもカースト(社会階層)も異なるそうです。
宗教もカーストも違う相手と結婚することは、
今でもネパール社会では容易なことではないと聞いています。
家族の反対と駆け落ちの決意
彼によると、当然ながら家族からは激しい反対にあったのだとか。
最初は説得を試みたものの、
最終的には家族が妻に手を出しかねないほどの強い拒絶に遭い、
二人は駆け落ちを選んだそうです。
悲しいことに、現代のネパールでもこうした話は今も珍しくないそうです。
特に地方では、異カーストや異宗教間の結婚を
受け入れられない風潮が根強く残っているのだとか。
カースト・宗教・国籍がつくる見えない壁

彼の話を聞いて印象的だったのは、
難しさの序列がはっきりしているということでした。
一番難しいのは国籍の違い。
次に宗教、そしてカーストだそうです。
たとえば、カーストが違っても近い階層の場合だと
最近は少しずつ許容される例もあるそうですが、
宗教の違いは依然として大きな壁になっているようです。
ヒンドゥー教徒と仏教徒の結婚はまだ比較的可能性がありますが、
イスラム教やキリスト教との結婚となると、
ほとんど受け入れられないというのが現状・・・
都会と地方での違い

ただし、都市と地方では事情も異なります。
カトマンズやポカラのような都市部では少しずつ考え方が変化しており、
恋愛結婚(ラブマリッジ)をする若者も増えてきています。
それでも、依然としてアレンジマリッジ(親に決められた結婚)が主流で、
カトマンズでは約8割、地方では9割にのぼるらしいです。
インドとの対比とこれからの変化
隣国インドでは、都市部を中心に
恋愛結婚とアレンジマリッジの割合が半々ほどに変化している印象を受けます。
実際はアレンジマリッジの方が多いのでしょうが、
私の体感では急速にラブマリッジも増加している印象です。
それに比べると、ネパール社会は
まだ伝統や家族の価値観の影響が強く残っているように感じます。
しかし、それでも少しずつではありますが、
若い世代が「自分の意思で選ぶ結婚」を模索し始めていることも確かです。
アレンジマリッジの良さもあると思うので、
ラブマリッジでなくてならないと思っているわけではないです。
アレンジマリッジでずっと仲良く家族幸せに暮らしている家庭をたくさん見てきました。
でもどちらであっても、最終的に本人たちの意思で決める、
というところポイントになると思います。
この青年の話を通じて、
ネパールの社会が抱える深い伝統的しがらみと、
新しい価値観への静かな変化、その両方を垣間見た気がしました。
21歳だったんですよ、彼の年齢。
奥さんはおそらく18歳。
そして彼には衝撃的な理由で戸籍がないそうです・・・
これについてはまた・・・
次はまた旅日記に戻ります。
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