潰瘍性大腸炎の経口型新薬「カログラ錠」
みなさん、朗報です。
というか、ひまわりんにとっても大変朗報です。
2022年3月28日に、
EAファーマとキッセイ薬品から発表がありましたね。
ニュースリリース
潰瘍性大腸炎治療薬「カログラ錠®120mg」の国内製造販売承認を取得
経口投与可能なα4インテグリン阻害剤として世界で初めての承認
潰瘍性大腸炎治療薬「カログラ錠®120mg」
(一般名:カロテグラストメチル)
の製造販売承認を取得したとあります。
最近、新薬の承認→販売のスパンが短縮されていて、
患者としては大変ありがたいです。
厚労省のご尽力あってのことでしょう。
EAファーマとキッセイといえば、
そうそう!レクタブルの販売・開発元ですね!
この薬に期待できること
このカログラ錠、何がすごいかって、
5-ASA(5-アミノサリチル酸製剤)不耐の
ひまわりんのような患者に有効だとか。
リアルダ、アサコール、ペンタサ、サラゾピリン
といった多くのUC患者さんがお世話になっている
この薬たちがそうなのですが、
自分はこの薬が肝機能障害を起こします。
おそらくですが、
12年前の自己免疫性肝炎を発症したのも、
5ASAがトリガーとなっていると考えています。
というわけで、
ステロイドやアザチオプリンといった免疫調整剤、
または免疫抑制剤、
あとはもっと大変な副作用もあり得る薬など
なくなってくるんです。
治療の選択肢が増えるのはありがたく、
この薬はぜひ今すぐにでも試してみたいです。
ただ、5ASAと異なり、
維持療法のために使える薬剤ではなさそうです。
報告されている副作用
カログラ錠投与群で観察された主な有害事象は、
上咽頭炎、頭痛、悪心等でした。
とあるので、大抵こういうのに常連である
「肝機能障害」が書かれていないのも◎
でも、禁忌には、
「重症の肝機能障害を有する患者には投与しないこと」
という明記はあります。
あと、免疫抑制剤との併用は避けるように注意があります。
臨床結果がないからとのことで、
必ずしも何か起こるという意味ではなさそうです。
ただちょっと気になる用法用量…
このカログラ、1錠は120mgとあるのですが、
用法用量を見ると、
1回960mgを、1日3回食後経口投与
とあるのですよ。
え?
960÷120=8
え?8錠も飲むの?
60mgのステロイドを飲んでたときに、
5mgのプレドニゾロンを朝食後に12錠飲んでたけど、
あんなちっちゃな錠剤でも結構な苦行でした。
それが、カログラさんの剤の大きさはなんと、
長径17mm、短径7.5mm、厚さ5.9mm
とのことです。
シプロキサン級の大きさ。
これを毎食後8錠は若い人はいいけど、
高齢者とかしんどそう。
それでも注腸よりは全然マシですけど。
あとは、薬価が気になるところです。
この薬については、
もうちょっとしっかり調べたいと思います。
あとがき
当該リリースによると、
潰瘍性大腸炎の国内患者数は、
2019年で約22万人とのこと。
私自身が発症した2005年頃は、
当時の主治医に10万人くらいの患者さんがいる
と聞いていたけれど、
単純に患者数が増加したというよりも、
この病気自体の認知度が向上したのだと思う。
私の腸子は相変わらず悪いです。
ただ、日によってばらつきがあります。
先週は血なんて慣れっこの私でも、
引くほどの下血量だったので流石に不安になり、
翌日病院行こうとしたのですが、
翌日は腹痛が久々に治まり、
下血量も引いたので病院行かずでした。
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