小さい頃、仕事で忙しい母が半ば単身赴任のような形で、夜も帰宅が遅く、朝も早かったため、平日はあまりコミュニケーションが取れていない時期が短期間でしたがありました。
当時は祖父母と同居でしたので、食事の用意など生活自体はなんら問題ありませんでしたが、非常に躾に厳しかった祖母とはしょっちゅうぶつかりました。それにかなりの「教育ババ」でしたし。
そんな頃、忙しい母が提案してくれたのが、交換日記。
寝る前に、1日あったことや、学校や習いごとで褒められたこと、おばあちゃんへの悪口(今となっては、ごめんよ、おばあちゃん・・・)などを書き綴り、母のドレッサーに置いて寝る。
翌朝、その返事が書かれた交換日記が机の上に置いてある、そんな感じです。
小4~小5の頃だと記憶しています。
母の単身赴任的生活の終わりとともに交換日記は終わってしまい、その日記自体も残っていないのですが、デニム柄のなかなかハイカラなノートだったと記憶しています。
たまに、母が遅くに帰宅して、ベッドに入るところを自分のベッドからこっそり見てたりしたのですが、疲れているんだろうなと思い、敢えて話しかけられませんでした。子どもの時はとっても繊細だったんだよなぁ、私。
とにかく、お母さん大好きっ子だったんだなぁと改めて思います。
何気に母の帰りをひっそり待つかのように、遅くまで本をひたすら読んでいました。祖母がとにかく厳しくて、小5までは就寝時間が8時だったのです。
ちなみに、のちに母から聞いたのは、母としてはもう少し門限や就寝時間を緩くしてあげたかったけれど、自分の仕事で子どもの面倒をサポートしてもらっている以上、ある程度は祖母のやり方に任せざる得なかったようです。祖母とは母の実母です。
さすがに小学生も半ばになると8時は早すぎて、眠れないので、ベッドの中で本をたくさん読みました。人間、抑制されると反発したくなるもの。祖母の見回り(当時は怖かったw)がくるとスヤスヤ寝たふりをしつつ、深夜まで本を読んで過ごすことが多かったです。
幸い祖父の書斎にはたくさんの本がありましたので、いつも自室に持ち込み、今よりも難しい本をたくさん読んでいたと思います。
当時は、テレビも見せてもらえない、お友だちと気軽に電話もできないと悲観していましたが、今思えばその結果、たくさんの本を読むことができた子供時代を尊く感じます。
大好きで仕方なかった母なのに、中学生になり反抗期になると一転、凄まじい喧嘩を繰り広げることになるのですが(笑)
これまたいい思い出です。
父も母もまだ60代ですが、「あとどのくらいだろう?」と最近考えることが多くなりました。きっと、自分に子どもがいたりしたら、まずは自分の子どものことを考えるのでしょうが、私には子どもは居ませんから、やはり一番近く大切な家族は父と母です。
まだまだ元気なうちに、一緒にいろんな時間を過ごしたいなと思います。
今の私の年齢で16歳の娘がいたと思うと、物が飛び交ったのは母はまだ30代後半。そりゃあ母も血の気も盛ん、元気いっぱいだったのは納得です。
母がいつか言っていたのですが、「子どもが子どもを育ててる感じだったかもしれない」と。
現代の晩婚で、30後半で子どもを産み育てるのとはそれは色々違うでしょう。今みたいに情報リッチでもないし。社会に出て2−3年で母になるって信じられない。
そう思うと、母って凄い。父も凄いけど、やっぱり母って特別です。
お母さん、ありがとう!
このデジタル時代に、「また交換日記でもやってみる??」って提案してみよかな。
昨日の食事記録
<あとがき> 話題の「愛の不時着」完走しました。なんだか、ここまで後を引く作品ってすごい。脚本もしっかりしているし、ただのラブロマンスじゃなく、サスペンスであり、一部コメディもあり、そして南北問題。深いドラマです。いくつもの伏線が見事に回収されていくし、観ていてストレスのない点も素晴らしい。
今日もありがとうございました。
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