AIH・入院生活

肝炎経験者が語る黄疸レベルとビリルビン値の目安

黄疸レベルとビリルビン値の目安(私の場合)

ブログをWordPressに移行してから、
アクセス解析も詳細にできるようになったのですが、
ちょうど昨日アクセスが多かったこの記事↓
”見逃していたサイン 其の三”

検索でも、
「自己免疫性肝炎 黄疸」などで入ってきている方が
結構いらっしゃることがわかりました。

2012年に書いた記事ですが、
倒れて救急に運ばれる少し前から、
肌が黄色くなってきていて異変に気がついていたものの、
まさか「黄疸」とは思わずほったらかしにしていた、
という話です。

そこで、
自己免疫性肝炎経験者の私の事例をもとに、
黄疸レベルとビリルビン値の目安を書いておこうと思います。

記憶が確かなうちに 笑

 

そもそもビリルビン値で何がわかる??

ビリルビンには、
肝臓で処理が行われた後のものを示す「直接ビリルビン」と、
肝臓に運ばれる前のものを示す「間接ビリルビン」
の2種類があります。

「総ビリルビン」とは、
この2種類のビリルビンを総合したものです。
簡単にいうと「総ビリルビン」は血液を循環する黄色い色素のこと。
尿や便の黄褐色はこのビリルビンに由来しています。

血液中のビリルビン量は、
体調によるブレ幅も大きいようですが、
通常は血液中にごく微量しか存在せず、
病気になると異常に多く存在してしまうようです。

ひまわりんは緊急入院する2週間前くらいから、
便が怖いくらい白くなっていたのに対し、
尿はお醤油のように濃い色になっていました。

今思えば、「なるほど!こういうことか」と。
真っ白な便って、人生、後にも先にもあのときだけです。

   

ビリルビンの基準値は?

ビリルビン(mg/dl)の基準値は、
病院によっても多少異なるようですが、
私が入院した都内のERでは、

総ビリルビン 0.2~1.1
直接ビリルビン 0.0~0.2
間接ビリルビン 0.0~0.8

となっていました。

さらに、
直接ビリルビン値が3.0以上、
間接ビリルビン値が1.0以上の場合は、
「危険領域」の目安といわれていました。

 

直接ビリルビン(D−Bil)、
間接ビリルビン(I-Bil)どちらが上昇?

ちなみにひまわりんは、
間接ビリルビン値は最悪時でも1.0位までしか
上がりませんでしたが、
直接ビリルビンは優に3.0を超えていました。

自己免疫性肝炎を始め多くの肝炎では、
D−Bilが高値になるケースが多いかと思います。

■直接ビリルビンが上昇する場合
・皮膚の掻痒感の出現
・AST、ALT上昇(肝細胞性黄疸:急性肝炎、慢性肝炎、肝硬変、肝がん、自己免疫性肝炎、薬剤性肝障害)
・ALP、γ-GTP上昇(肝内胆汁うっ滞性黄疸:原発性胆汁性肝硬変、薬剤性肝障害、原発性硬化性胆管炎)
・肝機能正常(体質性黄疸(直接型ビリルビン排出障害):デュビン・ジョンソン症候群、ローター症候群)

■間接ビリルビンが上昇する場合
・皮膚の掻痒感なし
・溶血なし(体質性黄疸(間接型):ジルベール症候群、グリグラーナジャー症候群)
・溶血あり(溶血性黄疸)

出典:https://kango-oshigoto.jp/hatenurse/article/634/ 
ハテナース「直接ビリルビンと間接ビリルビンによる黄疸の症状の違い」

ビリルビン値と見た目の黄疸レベル

かなり個人差があることをはじめに述べておきます。

また女性の場合、
顔色はファンデーションで結構判らなくなります。
言い換えると最新のファンデーションは
黄ぐすみをかなりカバーしてくれます。

ひまわりんは救急に運ばれた前日に、
多くの人と会っていたのですが、
肌が黄色かったことは誰も判らなかったそうです。

変化の順番としては、
まず全身の肌に黄疸が出て、最期に目が黄緑になります。

治まるときも、
目からまず白目に戻り(総ビリルビン値が3弱)
次に肌も完全に元の色に戻りました
(総ビリルビン値2程度)。

ひまわりんの場合、
総ビリルビン値が3を超えているときは、
完全に全身妖怪人間でした。
黄色いというよりも、黄緑なんですね。
これは肌の色が白いから余計に黄緑に見えると言われましたが、
黄色いなんて生易しいものではなかったです。

以上、まとめてみます。

 

総ビリルビン 2.0以上
肌が少し黄変(わかりやすいのは、足裏、手のひら、腕の内側)、尿の色が濃く変化
総ビリルビン 2.5以上
肌が黄変(顔、胸、お腹、お尻、足裏、手のひらすべて)、尿の色が一層濃く変化
総ビリルビン 3.0以上
肌が黄緑色になると同時に白目が黄緑色になる、尿に加えて、便が白化

ちなみに、
「みかんを食べすぎて黄色くなった」
という経験がある人も多いと思いますが、
これは黄疸ではありません。
「柑皮症」という別の症状になります。

  

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