直腸型潰瘍性大腸炎に明るい未来!?
「ブデソニド(レクタブル)」
いよいよ新年早々に自分にも処方されるかもしれない
期待の新薬「レクタブル(ブデソニド)」。
何が期待って、その剤形です。
泡状なので、薬剤が液状のものよりも
たとえ低濃度であっても直腸やS状結腸に
留まりやすいのは容易に想像できます。
日本初の泡状の注腸製剤(注腸フォーム製剤)です。泡状であるため、直腸及びS状結腸に到達した薬剤が局所に留まり、投与後に薬剤が漏れにくいという特徴があります。また、本剤は局所作用型ステロイド薬であるため、ステロイドに起因する全身性の副作用の低減が期待できます。
出典:EAファーマ ニュースリリース ”“潰瘍性大腸炎治療剤「レクタブル®2mg注腸フォーム14回」の国内製造販売承認取得のお知らせ”
実際に使用するかもしれないUC患者目線でのメリット
まだ使用していないので何ともではありますが、
実際の患者目線で言えば、
なによりその使い勝手の向上のメリットが大きいはず。
これまでのプレドネマのような使い辛さが
かなり改善されると思います。
おそらく冬季の湯煎も必要ないと思いますし、
使用時の体勢も少しバラエティが広がりそう(笑)
実際、立位での使用も可能だそうです。
個人的には、
プレドネマは2週間分をストックするとなると、
かなり保管場所も取ってしまうので嫌なのですが、
これも大幅に改善されそう。
加えて、処方された後に持ち帰り時も楽になるはず。
もう郵送しなくてもよくなる!!
主治医によると、原則2週間で缶一つ、
アプリケーターは都度使い捨て仕様になっているとのこと。
効能以外の使用ベースでのメリット
・使用時の体勢も改善
・持ち帰りやすい
・保管場所も取らない
今回承認されたレクタブルは直接直腸に投与するため初回通過効果を回避することができる。現在、ブデソニドは、気管支喘息治療薬の吸入製剤(パルミコート)やクローン病治療薬の腸溶性徐放カプセル製剤(ゼンタコート)など広く臨床使用されている。
出典:日経メディカル記事 ”【新薬】ブデソニド(レクタブル) 液垂れせず肛門に注入できる潰瘍性大腸炎治療薬”
国内では喘息治療薬としても
すでに使われている成分のようですし、
海外では潰瘍性大腸炎の治療薬として、
2006年からイギリスなど欧州をはじめ、
アメリカなど世界36カ国で承認されています。
実績もありありですね。
また、副作用の観点から言うと、
主治医もここはしきりに仰っていたのですが、
(おそらく私が副作用の心配をしているのを察知して)
パルミコート(ブデソニドの吸入薬)は、
吸入ステロイド薬の中で最も安全性が高いらしい。
FDA(アメリカ食品医薬品局)の胎児危険度分類で
唯一Bランクなんだとか。
このBランクというのは、
妊婦さんにも適用することができるという指標だそうです。
ちなみに、昨日の主治医の話では、
ひまわりんのように5-ASA製剤(アサコール、ペンタサなど)
が使えない患者が増えてきているそうです。
主治医の受け持つ患者さんの3割が
5ASAは副作用で使用できないそう。
肝機能障害、発疹、肺炎などがあるらしい。
肺炎って・・・そんな副作用もあるんだ。
こうした5ASAが使えない軽症・中等症の
潰瘍性大腸炎患者には期待大のブデソニドさんです。
私の通う病院での処方開始は来年になりそうですが、
クリニックなどでは年内にも処方が始まりそうです。
12月17日とか言ってたかな?(←確かではありません)
とにかく、楽しみに待ちたいと思います。
関連記事:
2018年1月23日 記
「新薬レクタブル、ようやく使ってみた!」をUPしました。
2018年8月22日 記
「レクタブルの飛行機への持ち込みOK?NG?」をUPしました。
2020年5月31日 記
「レクタブル効果を十分発揮できないNG使用例」をUPしました。
ここまでお読みいただきありがとうございます。
こちらもクリックいただけると励みになります。
この記事へのコメントはありません。