鑑賞記に興味のない方は、あとがきに飛んでください!
極上の美にさらなる厚みが!
梅田芸術劇場メインホール公演
ミュージカルゴシック「ポーの一族」の
ライブ配信を自宅で鑑賞しました。
「ポーの一族」の原作は、萩尾望都さんの名作少女漫画。
私は原作を読んではいないのですが、
小学館「フラワーコミックス」で連載されていたのですね。
私は、2018年に宝塚の花組で上演された
「ポーの一族」を映像で観て、
あまりの美しさと舞台作品を超えた異次元感に
とても心が動かされました。
当時はまだ宝塚作品を頻繁に観るにいたっていなかったので、
オンタイムでは上演されていたことも知りませんでした。
宝塚版が生観劇できなかったことが悔やまれます。
で、宝塚版はライブCDも購入し、
セリフも頭に入っているくらい聴き倒している私です。
今まで観た宝塚作品でベスト3に入っている大好きな作品。
今回、18年上演時の主演明日海りおさんが、
3年の時を経て同じエドガー役を演じる。
さらに宝塚退団後初のミュージカル出演。
観ないわけにはいきません。
しかも、2月3日から始まる東京公演も
チケットが取ろうと思えば取れる状況(このコロナ禍とあり)で、
生観劇をするかとても悩みました。
でもライブ配信があるのならそれを観よう!と。
ライブ配信は、この前チラリと書きましたが、
うまくプロジェクターで投影できずPC画面で観たので
前回宝塚の「アナスタシア」をライブ配信で見た時ほどの
満足度には至らなかったのですが、
舞台自体は素晴らしかったです。
宝塚版はご存知のように男性役も全て女性が演じています。
だからこその美しさがあるわけで、
この作品においても、女性が演じる男性だからこその
「極上の美」の壮大な世界観だと思っていたので、
リアル男性が男性を演じた時の「ポーの一族」の世界観を
勝手に不安視していました。
ですが、それは全くの杞憂であったことが、
プロローグ早々に判明!
リアル男性がいるからこそ、
一族(エドガー、メリーベル、男爵、シーラ)の
究極の美が際立っていたし、
ゴシック感にも深みが出ていて好きな感じでした。
どうしても宝塚版と比べてしまうのですが、
エドガーはいい意味で本当に変わっていなく、
(と言うか、今作品唯一同一人物が演じています)
男爵は宝塚版で演じた瀬戸かずやさんも
今回の小西遼生さんもどちらも好きでした。
一方で、
シーラは今回の夢咲ねねさん(元宝塚トップ娘役ですが)
の方が好みでしたし、
物語の要となるジャンクリフォードは、
宝塚版の鳳月杏さんが断然好きでした。
鳳月杏さん演じるジャンがエドガーと対峙する
脚を大きく回し蹴りするようなお気に入りのシーンが
宝塚版にはあったのですが、それはありませんでした。
そりゃそうよね。
あと、キングポーも老ハンナもブラヴァツキーも
これは全て今回の役者さんの方が重厚でした。
涼風真世さんすごい!
そして、注目のアランですが、
私はどちらのアランも好きです。
ビジュアルはそれぞれに良さがあります。
そして、どちらのアランも歌が・・・なので、
どちらも好きですw と言っておきます。
あと、メリーベルは華ちゃんもあーちゃんも
とにかく可憐でした。どっちも好み!!
ちなみに、シーラ役の夢咲ねねさんですが、
宝塚時代の舞台を映像で拝見する限りは、
歌が苦手な印象でしたが、
今回のポーの一族のライブ配信を観たところでは
すごく素敵に歌い上げていらして嬉しい驚きでもありました。
このシーラの美しい佇まいと
リアルな男性の俳優さんが演じる男性たちが、
バンパネラが人間ではないという浮世離れ感の
創出に大きく寄与していたというか。
とにかく、シーラ役の夢咲さん、すごく良かったです。
私的MVPは(みりおちゃん除いたら)夢咲ねねさんです。
今回新たに追加されたナンバーや
演出もありましたが、
想像以上に構成に宝塚版と大差がなくて、
それが両者を比較してしまう要因でもありました。
ま、観ている側としてはあーだこーだ思いながら
物語にのめり込んで行くのが楽しいのでね。
最後に、どうやらこの公演、生演奏だったようで・・・
ライビュでは音の違いまではわかりませんが、
劇場では録音か生オケかの差は大きく感じます。
現在の宝塚は録音なので、
やはり早く生オケが聴けるようになったらいいなぁ。
【あとがき】 今日はこれから病院です。膵臓とUCのW主治医の診察が入っています。昨夜はあまり眠れず、早く目が覚めたので、後回しにしていた鑑賞記を書きました。無関係のことを書いている間は少し忘れられるのでね。正直言うと、「一審無罪の保護観察付き」を告げられる前日よりも今は恐怖が大きいです。あのときは9割型がた腹をくくっていたからなぁ。今回は腹をくくっていないので・・・w ここで良い報告ができますように。では、行ってきます!
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