よく朝ごはんを食べにいくところで、この2週間のあいだに一人の日本人に唯一出会いました。
というか、その男性は前日に訪れていて、日本人(私のこと)がいるよという話を店主から聞き、会えるかな?と再訪してくれたとのこと。
なんと東京のお住まいもご近所さんで、同じくヨガのインストラクター。
そして、初インドとのこと。
そこで聞いた今だに起こっているとんでもない話を今日はシェアさせてください。
デリーでの有名なタクシー詐欺
10年前くらいの地球の歩き方にも、1〜2ページかけて大々的に注意喚起が促されていたよくデリーでの詐欺。
まさか、2024年になっても同じ手口でさらに引っかかってしまう人がいることに驚きでした。よほど巧妙なのでしょう。
その手口とは、空港に着いたばかりの旅行者を狙うものです。
ちなみにインドの空港では、空港ロビーには一般の人は入れないようになっています。
航空券とパスポートを持った人のみが入場できます。
到着ロビーも出発ロビーも同様です。
たいていデリー空港の到着ロビーを一歩出ると、「タクシー」「タクシー」と声をかけられます。
これらの流しのタクシーはまともな方もいますが、詐欺師は乗客が指定した場所とは全く違う場所に連れて行くのだそうです。
多くは、詐欺グループの宿泊所や土産物店に案内され、法外な料金を請求されるそうです。
で、その日本人男性の場合は、「デリーは政府デモがあって封鎖されている」などと言ってこられたようです。
まさしく地球の歩き方に載ってたやつ。
え?いまだに?というのが正直な印象でした。
いろんなところに連れ回された結果、リシケシまで辿り着けはしたようなのですが、最終的に法外な料金30,000ルピー以上を現金で払ってしまったそうです。
この辺は彼にとって大変苦い思い出になってしまったでしょうから、深く突っ込むのも・・・と思ったので深追いしませんでした。
でも、会話のニュアンスではきっともっと払われたのかなと思います。
その時点で、ほぼ滞在中の現金がついてしまったそうです。
明らかにおかしいと思いつつも、おそらく持久戦に持ち込まれたのでしょう。
なんとなく想像できます。
騙してくる悪いインド人はかなりしつこいです。
払わないと車からおろしてくれないんだろうな、と思われたかもしれません。
最後は根負けして払ったのでしょう。
被害者は男性のほうが圧倒的に左右的に多い
ちなみに、この手の詐欺。
コロナ以降で聞いたのは初めてでしたが、以前はよく聞きました。
その被害者のほとんどが男性でしたね。
なぜでしょう?
個人的に思うに、インドに来る女性の方がより警戒心が強いのではないかなぁと。
そして、警戒心だけでなく、ある程度気も強いし(笑)。
さらに英語もできる人が多いような気もします。
ただね、言ったら、東京から愛知くらいの距離のタクシー代が30,000ルピー(約57,000円)であれば、日本感覚ならまあ妥当とも言えます。
宿にてさらなる洗礼
その男性は初日の宿はドミトリー(2段ベッドが一室に4〜6ある相部屋)取っていたようです。
日本や韓国を含む東南アジアのドミトリーは男女別が基本ですが、欧米やインドなどは男女共同のところも少なくありません。
ここまで読まれた方はなんとなく察しがつくかもしれませんが、欧米人カップル男女の営みがなんと行われていたそう。
しかも寝ていた2段ベッドの真下から響いてくる振動騒音だったそうで・・・
もう笑うしかありませんでしたが、
初日ようやくたどり着いた宿で全くゆっくり休めなかったでしょう。
日本人は断ったり、他人に注意したりするのが苦手。
英語力のこともあると思いますが、「やめて」とか「別の場所でどうぞ」(これも変?w)は主張しないと。
ちなみに、インド人同士だとこういうことは宗教的背景により絶対にないと思います。
治安の悪い国とは思わない
私自身は、インドは治安がそこまで悪い危険な国だとは思っていないです。
むしろ、一昔前のニューヨークとかの方がよほど危険だと思う。
いや、今でもニューヨークの方がいつ銃声を聞くかわからないし、コロナ以降、治安も悪くなっていると聞きます。
インド人に言わせると、治安を悪くしているのは外国人観光客だという人もいます。
まあそれも一説正しい気がします。
いずれにしても、最低限の事前の知識があれば、ある程度防ぐことができるはずです。
詐欺に遭わないようにするには?
たとえば、現地価格の相場を理解しておく。
自分は観光客なので多少現地の人より多く払うのは厭いません。
でも法外な値段は払いません。
仮に、リキシャ(トゥクトゥク)。現地の人が50ルピーで、自分が100ルピーと言われたら?
これくらいなら私は払うかな。
また、初のインド旅行ならば、多少お高くはつきますが、到着空港からの移動のみはあらかじめ日本からタクシーを予約しておくとか、ホテルリムジンを利用するとか。
私も、初インド時は、現地エージェンシーに空港からリシケシまでのタクシーを前もって依頼しました。
のちに分かったことですが、当時のデリー空港からリシケシまでのタクシーの相場は、およそ3,500〜4,000ルピーほど。
エージェンシー価格は6,000ルピー+チップと倍くらいの価格ではありました。
でも、24時間日本語でのサポートも得られましたし、慣れない土地で騙されて、身も心も疲れ果てることを考えたら一考の価値ありです。
現在はUberもありますが、デリー発の遠距離の場合はいろいろ言って上乗せしてくるということも多いそうです。
何を言ってこられても断じて拒否できる人は良いですが、そうでない場合はデリー空港発のUberも安心できません。
そもそも予約車と間違えて乗っちゃったりするケースもあるとか。
それに都市以外ではUberはあまり普及していません。
デリーやアグラなどのザ観光地は怪しいですが、そうでなければ落ち着いてきちんと交渉すれば、Uber提示価格よりも安価になる場合がほとんど。
Uberに限らず、宿なんかもそうですが、Agodaやbooking.comなどはコミッションがそれなり発生しています。
当たり前ですが、直交渉、直取引のほうがお互いメリットが高いわけです。
ただこうした場合、クレジット払いを煙たがられるので、どうしてもクレジットカードを使いたいという場合は難点かもしれません。
旅が長くなってくると、そういう小さな金額もちりつもとなっていきます。
うまく賢く、そして浮いたお金で少しいいもの食べたりとかして、楽しく旅したいものです。
そして、その男性が残りのインド旅を元気に満喫していることを祈りたいです。
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