ここ数ヶ月、
どう生きるかを考えるというより、
どう死にゆくのかを考ることが多かったです。
最悪のケースを想像する機会が幾度もあったからかな。
「がん」
という言葉には、すごい力があって、
私たちはそれを聞くと、
「がん=死」
を少なからず連想してしまいます。
でも、今回自分が膵臓がんである可能性が高いと
言われたときに調べてみると、
多くの「がん」では、よく言われる予後、
つまり5年生存率、10年生存率で
50%を下回るものは実はあまりありません。
ちなみに、ひまわりんが今回疑われた膵臓については
飛び抜けて予後の悪かったのですけれど。
2人に1人がかかると言われている
「がん」です。
ひまわりんには、
20代でがんを経験している近しい友人が
3人います。
1人はまだ手術後5年ほどですが、
2人は10年以上経過していて、
再発なく元気に過ごしています。
そして、2人とも子どもを持つ母です。
病気の中には「がん」を越える恐ろしい病気も
たくさんあります。
具体例は出しませんが、
本当に壮絶な病気もあるようです。
人は誰しもが、
生まれてきた以上、
必ず死にます。
100歳まで生きる人もいれば、
生まれてまもなく息絶えてしまう赤ちゃんもいる。
国立がんセンターにいらした森山先生という方が
加齢を病気である「がん」に捉えて、
私たちは「年齢」という
進行の遅いがんを背負っているようなもの
と仰っている文春オンラインの
インタビュー記事を偶然読みました。
「がん=すぐ死ぬ」という考えは今も根強くありますが、がんっていうのは、よほど進行していても、1カ月くらいの猶予はあるんです。進行がんでない場合は、「年齢」のようにもっと「猶予」が長くなります。人間は後ろが見えると怖くなるものですが、後ろを見て怖がるのではなく、できることをするための時間を与えられたと思えば、事故や事件で突然命を失うケースに比べて、不幸とは言い切れないのではないかと私は思っています。
1000人以上にがんを告知した医師も「セカンドオピニオンをすすめます」
森山紀之医師インタビュー #2:文春オンライン「がんと生きる」
胸にすごくスーッと入ってきて、
不必要に恐れたり、自分を不幸と思ったりするのは
ナンセンスだなと思いました。
今、病気を抱えている人もそうでない人も、
実はみんな「年齢」という病を持っているんだ。
そう思うと、
病気の人は心がちょっと軽くなる気がするし、
健康な人でもこの一瞬一瞬の時の重みを
より感じられる気がします。
【あとがき】 この3連休、久々にお酒を少しいただきました。1日はビールを2杯、もう1日はワインを2杯。昔はバカみたいに飲んでいたけれど、今はこのくらいでちょうどいい。味わって、美味しい、ありがたい、幸せ、と思える量ってこのくらいだと思う。
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