10年前の肝生検の体験記は
辛い思い出だったのでなかなか体験記を
書けなかったのですが、
今回は、記憶覚めやらぬうちに
書き留めておきたいと思います。
EUS-FNAとは?
このEUS-FNAという検査は、
超音波内視鏡下穿刺吸引生検法
(ちょうおんぱないしきょうかせんしきゅういんせいけんほう)
Endoscopic UltraSound-guided Fine Needle Aspiration
と言って、
内視鏡の先端に付けた超音波で病変を確認しながら
針を刺す検査方法です。
膵臓に対して感度が高い検査とされています。
正診率が7〜9割とのことです。
が、その分リスクも高い検査でもあります。
(後述)
1泊2日または、2泊3日の入院して実施する検査です。
ひまわりんは、あらゆる検査をしても
まだ膵臓の病気が特定できないので、
この検査を最終手段として受けることとなりました。
検査リスク
リスクがあるというのは、
偶発症(検査による合併症のようなもの)の
発生リスクが他の検査と比べて桁違いに高いのです。
出血、腹膜炎、急性膵炎、穿孔、播種など・・・
偶発症の発生頻度は、0.716%(約140人に1人)で、
偶発症による死亡例も報告されています。
(約12,000人に1人)
「非常に低い確率だけれど、死亡例もある」
というのは、肝生検も同じですが、
そのリスクよりも断然高いなという印象です。
肝生検もそうですが、リスクのある検査なので、
偶発症が生じた際に最善の処置や治療を施すため、
入院下での検査となるようです。
偶発症が起こると、
緊急開腹・開胸手術などが必要となる
場合もあると明記されていました。
なお、偶発症治療に対する医療費は患者側には
発生しないようです。
検査前
当日・・・水・お茶のみOK
私の場合は、10時ごろ入院して病室に入り、
検査は午後遅めだったため、
昼過ぎに検査着に着替え、
お茶を飲んでいた頃にお呼びがかかりました。
内視鏡室へは看護師さんと歩いて向かいます。
帰りに自分が乗って帰るためのストレッチャーを
一緒に運んでいきました。
いよいよ検査!
所要時間は30〜60分くらいとのことでしたが、
私は1時間くらいだったようです。
内視鏡室自体は、もうこの2ヶ月で
胃カメラ、EUS、大腸内視鏡、ともう慣れっこですが、
今回の場にはとても多くの医師がいました。
FNAはそう度々ないのでしょうか。
学生さんなどにもいい勉強になるのかもしれません。
私はモルモット〜って感じでした。
F NAの検査自体は私の膵臓の主治医が担当すると聞いていますが、
実際は「おい、お前もやってみな」とかあるのかな?
きっと、知らぬが仏ってやつですね。
さまざまな測定器が手際よく装着され、
主治医と挨拶後、マウスピースを嵌められ、
看護師さんが、
「○○△△さん、EUS-FNAを行います」
と言った直後には落ちていました。
途中で、最近のお決まりなのですが、
目覚めて「苦しい苦しい」をわめいた後は、
「終わりましたよー」で目覚めました。
前回のEUS(生検なし)の時もそうだったのですが、
喉に激しい痛みのみをこの時は感じました。
内視鏡室の検査ベッドからは、
横付けされたストレッチャーに自分で平行移動して、
横になった状態で病棟に戻りました。
この移動の最中は、意識が完全にはっきりしていて
看護師さんとずっと話していました。
「かなりの鎮静剤を使っているので、
トイレの際などは必ず声をかけてください」
と言われ、自分のベッドへ。
検査後
病室のベッドに戻った後、
いつもならすぐに眠りに落ちるのですが、
この日は目がらんらんとしていて不思議。
母や友人に検査が終わったことを報告する余裕がありました。
痛みはそれから程なくしてクリアになっていきました。
検査後2−3時間は安静にということでした。
寝返りを打つと胃の辺りがジクジクと痛みました。
経験したことのない種類の痛みです。
この日は、引き続き絶食。
水分は口を湿らす程度ならOKとのこと。
検査直後の目がらんらんだったのは何処へやら、
しばらくすると鎮静剤が抜けきっていない気だるさが
襲ってきました。
痛みもあるし、とにかく寝て気を紛らわそう、
そんな感じです。
翌朝も引き続き、絶食。
水分は普通に摂り始めてよいとのこと。
数少ない体験ブログによると検査当日の夕食から食事開始の方もいるようでした。
採血と胸部レントゲン検査をして、
結果問題がなければ
検査後初の食事(昼食)後、退院となります。
私は実は午前中に発熱して、37.8度まで出ました。
退院時は37.2度でした。
検査後の生活について
私にとってとても重要なこと、
「運動はいつからできるのか?」
これは尋ねてみた医師によって回答が別れました。
4人中、2人が2−3日は安静に
4人中、2人が1週間は安静に
とのこと。
自分は、検査翌々日から運動を緩やかに開始しました。
食事については、元どおりで問題ないとのこと。
特に指示はありません。
感染症予防目的で、
検査後3日間だけ抗生剤の飲み薬が処方されました。
(レボフロキサシン、要はクラビットです)
検査結果
EUS-FNAの病理結果は、
最大14日くらいかかるようです。
検査の痛みについて
個人差があるのでしょうが、
検査自体の処置は体の中でのことだし、
鎮静剤下ということもあり、
検査中の痛みはほとんどありませんでした。
でも、検査後のキリキリした痛みは
明らかに胃の左側だな、
(ひまわりんの場合はすい尾部腫瘍に刺しているので)
と分かりましたが、
ジクジクした怪しげな痛みは
初めての種類の痛みで少し不安な感じが続きました。
検査後3日続いています。
和らいできてはいます。
EUS-FNA検査入院1泊2日費用
ひまわりんの場合は、
3割負担で総額66,780円でした。
入院前のPCR検査とCT検査費分が
数百円含まれています。
また、食事は一食のみで、
差額ベッド代が15,000円分ほど含まれます。
何れにしても連日イタイ出費です。
今まで知らなかった検査前の禁忌事項
「検査2週間前からサプリメント中止してください」
ということ。
これは、EUS-FNAに限った話ではなく、
大腸内視鏡、胃内視鏡などベーシックな検査でも
そうらしいです。
ここでいうサプリメントには、
健康機能食品が含まれ、具体的には、
・青汁
・プロテイン
・アミノ酸
・養命酒
・栄養ドリンク
などが含まれるそうです。
青汁がダメなのは意外でした。
隣のブースで説明受けている人も
「青汁NG」に反応していました。
でも、アルコールはいいんだ・・・
現場からは以上です。
【あとがき】今日は保険請求をしました。検査入院であっても治療のためであれば請求可能のようです(もちろん契約内容によりますが)。そのことについては、また明日以降にでも書きたいと思います。しかし、旅行記だったひまわりんブログは何処へ・・・悲しいのぅ、わびしいのぅ。
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