インド

インドでの両替マニュアル 2020

ここ最近、インド関連の検索流入が増えてきてうれしいです。今回は度々渡印しているひまわりんがインドの両替事情について書きたいと思います。


記憶力が低下してきた自分のための記録がてら、こちらに検索で入ってきてくださる方の少しでも参考になればということで。

  

    

インドルピーについて


ユーロやドルは日本でも両替できるし、空港でも両替できますが、インド貨幣はルピーの国外への持ち出しが禁止されているので、インド国外での両替ができません

しかも、デリー空港(インディラガンディー国際空港)のレートの悪さは有名。さらには、旧札を混ぜられるという事例もあったりと信用できません。空港で両替する場合は、最小限に留め、市内に移動してから、街の両替所やホテルなどでの交換がオススメです。一応念のために聞いてみた空港の両替所レートは、確かに相場より1−2割ほど安かったです。
私が初めてインドを訪れた際は、送迎をお願いしたエージェンシーにひとまず当面の現金1万円を6000Rsに両替をお願いしました。ドライバーさんとの交換でした。

また、インドはまだまだ現金主義で(インド南部は分かりませんが)、クレジットカードが使えるところはそこそこの金額の取り扱いがあるところのみ。
宿の支払いもサイトでは「クレジットOK」となっているのに、今は壊れているとか、なんとかで使えないところも多い。想定以上に現金が必須でした。
日本でほとんどの支払いをクレジットカード払いしている自分にとって、現金のやりとりに懐かしさを覚えるほどです。
ちなみに10泊した宿の支払いも、500Rs札と100Rs札を100枚くらい使って支払いました。例えて言うと、日本で5万円を支払うのに千円札50枚で払うような感じ。

   

インドルピーを得る方法

インドでルピーを得る方法は主にこの3つ。

① 現金両替
② クレジットカードによるATMでのキャッシング
③ 国際キャッシュカードでATMから引き出す

初回の渡印では、持って行った現金がほぼ底をつく状態となりました(クレジット支払い可となっていた宿の支払いが実際は使用不可だったために現金が不足)が、②のクレカによるキャッシングはせずに済みました。クレジットカードによるキャッシングは、帰国後に引き落とし日を待たずにできるだけ早く返済しないとどんどん利息がついていくのがどうも精神衛生上落ち着かないなと感じ、できるだけ自分は避けたかったです。③については、国際キャッシュカードを作る時間的余裕がありませんでした。

でも以降作りました。正解でした。後ほど記述します。

   

① 現金両替

私は、日本円以外にも、米ドルやアジア旅行で溜まっているアジアの外貨をいくつか持参しました。(米ドルは基本的にどの国でも両替ができるので、円が下がったなというときに少しまとめてドルに替えています。)

実際には、町中に両替できるところは至るところあるし、小さなホテル・ゲストハウスでも両替は対応しているところが多いので楽でした。(ゲストハウスでは米ドルのみ対応の場所が多い)


私が初めてインド旅行した際の(2018年9〜10月)の両替レートは、1万円で5800~6000Rs辺り。経験上、交渉すると100~200Rsは簡単に上がります。

2018年の2週間滞在中の両替記録は下記の通り。そして、2020年1月現在も、レートはこのときとほぼ同じです。

10,000円→6000Rs (Drivers)
10,000円→6100Rs (Jewel shop)
10,000円→6150Rs (Travel agency)
10,000円→6150Rs (Travel agency)
5,000円→3050Rs (SHOP)
10,000円→5970Rs (Hotel)

60米ドル→4300Rs (Hotel)
240香港ドル→1920Rs (Jewel shop)
24シンガポールドル→2050Rs (Jewel shop)

実はこのときは持参したすべての日本円(5.5万円)が底をつき、使い道がなかったアジアの外貨が大変役に立ちました。ただ、それらを駆使してもギリギリで、帰国時に手元に残った現金は40米ドルだけでした。

ことごとくクレジットカードが使えなかったのと、宿の支払いに現金しか使えなかったため、想定外に現金が出て行きました。

2020年、少しずつクレジットカードが使えるところが増えているような感じはありますが、そもそも読み取り機の故障や通信障害がけっこう多く、インドは(特にインドの田舎)は、まだまだ現金社会です。

また、インドルピーの国外持ち出しは原則禁止のため(そもそもルピーを日本円に両替してくれる場所は日本国内にはありません)、インドでの両替はこまめに必要な分だけ換金することをお勧めします。1万円札だけでなく、1000円札も持っていくといいと思います。

    

② クレジットカードで現地ATMからキャッシング

冒頭にも書きましたが、自分はクレジットカードによるキャッシングは緊急用と考えていました。それは、帰国後の返済手続き(おそらく電話して振り込む程度だけれど)が面倒だと思ったから。

できるだけ早く返済しないとどんどん利息がついていくことも精神衛生上落ち着かないし。

ただ、利用はめちゃめちゃ簡単ですよ。下の方に、ATMでの引き出し方法のリンク貼っていますので、よろしければご参考に。

  

③ 国際キャッシュカードで現地ATMから引き出す

現金による両替も数週間程度の短期ステイなら問題ないのですが、現地に長期ステイしている人たちは国際キャッシュカードで現金を下ろしているようでした(日本食レストランで聞き込み)。

私も、今後のことを考えて、国際キャッシュカードを作ることにしました。ちなみに、長期ステイ組に人気だったのは新生銀行のキャッシュカード。ただ、残念ながら2018年12月8日以降は海外ATM利用機能が廃止されたよう。海外利用でのメリットはなくなったようです。

なお、国際キャッシュカードは未成年でも15歳以上ならたいてい申し込めます

いろんな銀行カードを調べた結果、私は現在口座を保有している三井住友銀行のSMBCデビットカードを申し込みました。入会費、年会費が無料で、海外ATMでの現地通貨での引き出しが可能。ATM利用料が1回110円かかりますが、事務手数料が3.05%(消費税込)というのは他行と比較しても低いほうです。

SMBCデビット(Visaデビット) : 三井住友銀行
口座をすでに持っている場合は簡単。来店不要で、私も2-3分でウェブサイトから申し込めました。2週間くらいでカードも届きました。

  

この記事で、インドルピーの銀行での引き出し方法を説明しています。

   

●まとめ●

結局、初回以降のインドステイでは、③の国際キャッシュカードをつくりそれをベースに、キャッシュは日本円で1万円と50ドル程度を持っていくだけにしています。

実際、かなり便利です。ただ、インドのATMではいまだに一度に10,000Rsまでしか引き出せません。そればかりか、ATMが故障していて使えなかったり、「現金がありません」的な貼り紙がしてあるATMも見かけることもしばしば。月曜日や、祝日明けは現金不足の光景はあるあるです。

よって、現金持参に不安がなければ、日本円による現金両替が一番手っ取り早いとは思っています。短期ステイならば、現金両替をメインに、国際キャッシュカードをサブくらいに考えておくのもありでしょう。

   

※手数料について、2022年11月11日加筆更新しました。

  

【関連記事】 インドのチップ事情 実際のところ・・・

<あとがき> この前朝起きたら、突然目尻にくっきりとわかるシワが出来ていたが、夜に消えていたという話をここで書いたのですが、あのあとも同じことが数回。こうやってシワって刻まれていくのね、としみじみ感じていることです!シワもシミも自分がここまで生きてきた証。恥じることはないよね。

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